第二十回:「苦手なものや、怖いものってある?」 |
「今回のお題は、苦手なものや怖いもの…だって」 | 「なるほど、そうきましたか」 | 「ちなみに琥珀くんは苦手なものとかってある?」 | 「いえ、ありませんね」 | 「え…!本当に!?本当にないの…?」 | 「さぁ…どうでしょうね」 | 「えぇぇ…そういう質問なのに答えてくれないと…」 | 「そうなのですが… 特に思いつかなくて…申し訳ないです」 |
「それなら仕方ないけど… 他のメンバーとはそういう話ってしたことある?」 |
「そうですね… 黒ノ介くんは夜の学校が苦手だと言っていましたよ」 |
「あー夜の学校かー。確かにちょっと怖いよね… でもなんで夜の学校…?」 |
「部活で帰りが遅くなった時に何かあったのではないですか?」 | 「あぁ、なるほど… 学校の怪談をリアルに体験しちゃったとかなのかな…」 |
「僕は一度経験してみたいと思いますけどね… それから孝紫くんは高いところが苦手だと言っていました」 |
「えっそうなんだ…なんだか意外だな…」 | 「そうですね。どちらかと言うと得意そうに見えますし」 | 「人って見かけによらないよね。 そういう意味では翠の苦手なものも意外かも」 |
「そうなんですか?」 | 「うん。確か得体のしれないものが怖いって言ってたよ。 UMAとかUFOとか」 |
「おや、それは意外ですね。 SFやそういったものが好きそうなイメージだったんですが…」 |
「ああいうのって怖いイメージで描かれてたりするじゃん? そういうのが駄目なんだって言ってたよ」 |
「なるほど…そういうものですかね?」 | 「う~ん…オレは割と好きな方だからわかんないけど… 葵はだいたい想像はつくと思うけど、運動が苦手だって」 |
「あぁ、想像通りです」 | 「本人はどうにかしたいっていってたけど… あと騒がしいところも苦手だって言ってた」 |
「それも想像通りですね。 人が多く集まるところに行くとよく人酔いしていますし」 |
「大変そうだよね。 あと橙矢だけど、黒板をキーってする音が苦手だって」 |
「苦手な方が多いですよね。 おや?紅輔くんはまだ答えてませんが…」 |
「オレ?オレは…ホラーっぽいのはちょっと苦手かも…」 | 「さっき、割と好きな方だと言っていませんでしたっけ?」 | 「SFっぽいのは好きなんだけど、ホラーとかお化けは苦手なんだ。 怨霊とか、そういう感じのはダメかなぁ」 |
「そういうものですか」 | 「そういうものです」 |
「苦手なものや怖いものは人それぞれと言いますが、 本当に色々な意見が出ましたね」 |
「そうだよね。意外な事実が分かったり…」 | 「そういえば今度、 ダンジジャーのメンバーで遊園地に行こうということになりまして」 |
「え?そうなの?」 | 「ええ。とても怖いと有名なお化け屋敷があるところなんですが…」 | 「…!? そ、そうなんだ…オレ多分その日都合悪いと思うから行けないや」 |
「おや?まだ日付は言っていないのに都合が悪いと分かるんですか?」 | 「え!いや、多分都合が悪いと思うから…!!」 | 「ふふっ冗談ですよ。 ですが、本当に苦手なんですね」 |
「(もしかしたら一番怖いのは琥珀くんかもしれない…!!)」 |