第二十二回:「もし1日誰かと入れ替わることができるなら誰と入れ替わる?」 |
「今回の質問は…“ダンジジャーの中で1日入れ替わることが出来るなら 誰と入れ替わる?”という質問だ」 |
「なんだその質問は…誰かと入れ替わるなど想像もつかんぞ」 | 「ちなみにこの間募集した質問のうちの一つだそうだ」 | 「まだ残っていたんだな」 | 「今回を合わせてあと3つは過去に募集した質問を使うと聞いたぞ」 | 「まだ使うというのか…!」 | 「まぁまぁそう言うな。 ということで、早速答えていくぞ」 |
「誰と入れ替わりたい…か…」 | 「私はそんなこと考えたこともないぞ」 | 「俺も考えたことはないな」 | 「俺は…入れ替われるなら橙矢がいいな…」 | 「(…理由は察しがつくな…これは…)」 | 「橙矢と?何故なんだ?」 | 「だってさ…俺らの中で一番運がいいだろ?」 | 「ああ、そういうことか…」 | 「そんなところだろうと思ったが、まさか当たっていたとはな」 | 「分かってもらえたようだが、なんだか腑に落ちないな…」 | 「俺はそうだな…翠と入れ替わってみたいな」 | 「翠と?いったいどうして?」 | 「ああ。あの元気の源がいったい何なのか、 少し興味があってな」 |
「元気…?ただ暑苦しいだけだと思うが…」 | 「葵は翠のことそんな風に思っていたのか。 そう言う葵はどうなんだ?」 |
「私はそんな面倒なことに巻き込まれたくはないが、 あえて言うなら孝紫か」 |
「む?俺か…?」 | 「どうして孝紫なんだ?」 | 「運動神経が良さそうだし、害がなさそうだからだ」 | 「葵って何でもなさそうな顔して、 運動が苦手なことを気にしているよな」 |
「…別にそういうことではないが…」 | 「大丈夫だ葵。人間にはそれぞれ得手不得手があるからな」 | 「フォローしてもらわなくてもよかったのだが…」 | 「さて、じゃあ他のメンバーなんだが、 翠は琥珀に、橙矢は紅輔に、琥珀は葵と入れ替わってみたいそうだ」 |
「琥珀が私と…?」 | 「だそうだ。理由を聞いたら、 とてもいい笑顔で、“面白そうだから”と言われたぞ」 |
「…なんだそれは…」 | 「さあなぁ…琥珀の考えることは俺たちにはさっぱりだ」 | 「翠が琥珀と入れ替わってみたいとは、意外だったな」 | 「ああ、頭が良いってどんな感覚なのか知りたいそうだ」 | 「…琥珀からは嫌がられそうだな…」 | 「琥珀が気の毒だな」 | 「みんな酷い言いようだな。 あと、橙矢は紅輔と入れ替わってオシャレ体験をしてみたいそうだ」 |
「紅輔はオシャレさんだからな」 | 「そうだな。そういえば紅輔の意見を聞き損ねたんだが、 誰か聞いていないか?」 |
「それなら私が聞いてきた。 黒ノ介と入れ替わってみたいそうだが…」 |
「ん?俺と…?なんでまた」 | 「理由は、どれだけ地味になれるか試してみたい、 とのことだ」 |
「ほう…」 | 「は…?地味にって…」 | 「ちなみに真顔で言っていたぞ」 | 「はは…紅輔が俺のことをどう見てたかよくわかったよ…」 | 「悪意はないと思うぞ…多分…」 | 「大丈夫だ…こういうのは慣れてるからな…」 | 「(…理由は言わない方が良かっただろうか…)」 |