ダンジジャー 質問13
 第十三回:「みんなからの質問に答えてみよう!その5」
「なぜなにダンジジャー 質問回答編第五回!」
「実は、質問回答編は今回で最終回だ」
「え!そーなの?」
「日課のようになっていたから無くなると変な感じだな」
「そうだが、始まりがあれば終わりがある。当然のことだ」
「でもでも、1回目があるっていうことは次もあるかも…?ですよね!」
「ええ。またこのような機会があればぜひ答えてみたいですね」


「よーし、最後も元気に質問回答いってみよー!」




【みんなが好きな言葉って何?】


「好きな言葉って、ことわざとかでいいんだよな?」
「偉人の名言でも良いのではないでしょうか?」
「えっと…じゃあ自分が好きな言葉なら、何でもアリってことで!」
「そうだな。それが一番分かりやすいな」


「皆さま!今回はワタクシもご一緒させて頂きますピヨ!」
「ヒヨコメカも?」
「そうなのですピヨ。今回の質問は、ワタクシ宛てでもあるのですピヨ」
「そうなのか。よろしく頼むぞ」
「こちらこそ、よろしくお願いしますピヨ!」


「それじゃあ、一人ずつ発表していこうか。
 え~~っと、じゃあヒヨコメカから…」
「ワタクシがトップバッターですピヨ!?
 そ、それでは発表させて頂きますピヨ」
「ヒヨコメカが好きな言葉…いったい何なんでしょう…」
「“鶏が先か、卵が先か”という言葉ですピヨ。哲学ですピヨ~」
「そんなの卵からじゃねーの?鶏って卵から産まれるじゃん」
「では、その卵はどこから出てくると言うのだ?」
「ん?う~~~ん…鶏?…んん?あれ?」
「翠さんには少々難しい言葉でしたピヨ?」
「だって卵から鶏で…鶏から卵で…」
「そういった、説明のしようがない、
 堂々巡りになってしまった時に用いる言葉ですよ」
「へ~ヒヨコメカって難しい言葉知ってるんだなー」
「そんなに難しいかな…?
 じゃあ次は孝紫くん」
「俺か。俺は…“石の上にも三年”だな」
「孝紫くんらしい言葉だ…」
「辛いことがあっても、耐えていればきっといいことがある。
 スポーツに通ずる言葉だと、俺は思うぞ」
「あ、わかる気がする!試合に負けたらすごい悔しいけど、
 それをバネにしてたくさん練習して勝つと最高だよね!」
「ああ。そうだな」
「耐えていればきっといいことがある…か…
 ほんと、そうだといいんだけどな…」
「おい、黒ノ介が落ち込んでしまったぞ!」
「え?え?くろさん元気出そうぜ!」
「え~っと、黒ノ介くんが落ち込んでしまったけど…次、橙矢!」
「ボクは、“笑う門には福来る”ですね!」
「橙矢さんらしい、良い言葉ですピヨね」
「ありがとうございます!本当にその通りの言葉だなーって思うので、
 出来るだけ、笑顔を忘れずに!っていつも思っています!」
「それはとても良いことだと思いますピヨ!」
「でも、辛い時はきちんと辛いと言って下さいね」
「はい!」
「橙矢は偉いよなぁ~
 えっと、じゃあ次は葵な」
「私は“湯に入りて湯に入らざれ”だ」
「湯とは風呂のことか?」
「その通りだ」
「んん?どういう意味なんだ?」
「湯は体に良いが、度々入っていれば害になる、という意味だ」
「あれ?葵には一番縁が遠そうな言葉だけど…」
「うるさい!自分自身への戒めのためだ…!」
「葵も色々大変なんだな。
 じゃあ次は…翠な」
「おれは“不屈の闘志”だ!!!」
「すごく翠先輩らしいですね」
「え?そ、そうかな~」
「何度倒れてもへこたれない…実に翠さんという感じですピヨね」
「だって、負けっぱなしってやっぱり嫌だしさ!」
「翠に同意するのは不本意だけど…オレもそう思う」
「お二人とも…あんなにも喧嘩ばかりしていたのに仲良くなって…」
「いや!違うからな!誤解するなよヒヨコメカ!」
「そーだぞ!そんなに仲良くはないぞ!」
「喧嘩する程仲が良いとは言いますが…」
「本当に仲が良いな」
「う~ん…なんか誤解されちゃってるけど…
 次、琥珀くん」
「はい。僕は“剣を取る者は皆、剣で滅びる。”ですね」
「おお、琥珀先輩らしい…!」
「争いは争いしか呼びませんしね」
「誰かを傷つけると、そのまま自分にも跳ね返ってくるしな」
「本当の平和のためには、対話が必要だと思うのですが、
 今のところ、ただの理想でしかありませんしね」
「難しい話だな」
「そうは言っても、ダンジジャーとして、
 ワルカーとの戦いを辞退する気はありませんよ」
「琥珀くんの話は、いつもなんだか壮大だ…
 じゃあ次は黒ノ介くんね!」
「俺は“不運が続くのは、幸運が順番待ちをしているんだ。”
 だな。いい言葉だろ?」
「…なんか…うん…そうだね」
「やめろ、人を憐れむような目で見るのはやめろ」
「じゃあ、今のくろさんは将来すっごい幸せが来るための準備期間中ってこと?」
「そうだと…いいんだけどな…」
「おい、また黒ノ介が落ち込んでしまったぞ!」
「いいんだ…俺はいつか来る幸運を待っているから…」
「黒ノ介くんがとても落ち込んでしまいましたが、
 気にせず次に行きましょうか」
「そうですピヨね。最後は紅輔さんですピヨ」
「オレはやっぱり“少年よ大志を抱け”だな!」
「ああ、紅輔くんらしい言葉ですね」
「良い言葉ですよね」
「だよな!実はこの言葉には続きがあるんだけど…
 みんな自分で調べてくれ!」
「まる投げか…!」
「なぁ、葵…辞書に載っているだろうか?」
「いや、知らないが…調べてみたらいいのではないか?」
「そうだな。そうしてみよう」


「皆さま個性的でとても面白かったですピヨ!」
「ですね!黒先輩が、なんだか落ち込んでしまいましたけど…」
「誰か元気づけた方がいいんじゃない?」
「そうだな。次の質問に支障が出ても困るしな」
「なんだ?呼んだか?」
「復活早い!」
「いつものことだし、落ち込んでいても仕方ないしな」
「いつものことだしな」
「孝紫くん、追い討ちはいけませんよ」


「では、ワタクシはこれで…」
「あれ?ヒヨコメカどこ行くの?」
「それは秘密ですピヨ。いくら紅輔さんでも言えませんピヨ」
「そっか…じゃあ気を付けてな!」
「はいですピヨ!」


「じゃあ、次で本当に最後の質問!いっくぜー!!」




【敵の中で戦ってみたい相手・戦いたくない相手は?】

「敵ってワルカーでいいんだよな?」
「普通に考えてそうだろう」
「ワルカー以外に、お前は一体何と戦っていると言うんだ…」
「そ、そうだよな…」




「う~ん…戦ってみたい相手かー」
「あ!おれはあの一番えらいひとと戦ってみたい!」
「本気で言っているのか翠…」
「だって一番強い奴を倒した人が一番強いってことだろ?
 なら、とーぜん敵の頭を叩くのが手っ取り早いじゃん」
「翠に勝てるとは思えないけどなー」
「なんだとー!じゃあこーすけはどうなんだよ!」
「当然オレも、トップ狙いだけど…」
「なんだよ!こーすけだっておれと同じじゃん!」
「オレは勝てるし!」
「おれだって勝てるし!」
「おいおい…話が進まないじゃないか…」
「そうですよ二人とも。いい加減にして下さい」
「二人とも、戦いたい相手は分かったが、戦いたくない相手は誰なんだ?」
「おれはあの派手な奴!なんかうっとうしそう!」
「翠にうっとうしいと言われるとは…敵ながら同情するな」
「オレはあの女の子かな…敵とは言え、女の子に傷を付けるのはちょっと…」
「そうだな。俺も出来れば彼女とは戦いたくないな」
「何を甘いことを言っている。油断をして足元をすくわれるのは自分だぞ」
「それはそうだが…。もしかして葵が戦いたい相手って…」
「察しの通りだ。武器が同じ楽器だからな。負ける訳にはいかないだろう」
「あぁ、そういう…なら、戦いたくない相手は誰ですか?」
「翠と同じであの派手な奴だ。ちょこまかと動き回りそうだから苦手だ」
「葵くんはどちらかと言うとサポートが得意ですものね」
「俺は戦ってみたい相手だけどな」
「そうなの?」
「あぁ。拳と剣、どちらが強いのか勝負はしてみたいな」
「あ、ボクもです!弓と剣のどちらが強いのか…証明してみたいです!」
「拳と剣、弓と剣か…結果に興味はあるな」
「こーちゃんはどうなの?」
「俺は…そうだな。あのひょうすべとやらは絵で攻撃すると聞いたから、
 そいつと戦ってみたいな」
「ん?それって、“絵”でってこと?」
「そういうことになるな」
「(向こうは知らないが、こっちは酷いことになりそうな気がするな…)」
「ボクは反対に戦いたくないですねー。なんだか戦うのが大変そうです」
「頭良いっぽいしな…」
「ですね。孝紫先輩の戦いたくない相手って誰ですか」
「俺は…あの総統とやらとは戦いたくないな」
「紅輔や翠と反対か」
「あぁ…なんだか分からないが戦ってはいけない気がするんだ」
「えーそーかなー?」
「でも、いずれ戦わないといけない時が来るじゃん?その時はどうするの?」
「そうだな…それまでに戦えるだけの力をつけるしかないな」
「あれ?そういえば琥珀先輩はまだ答えていないですよね?」
「おや?そうでしたか?」
「あ、ほんとだー。こはっくんはどーなの?」
「僕は…誰とも戦いたくないですね」
「あぁ…琥珀くんって争いごと好きじゃないもんね」
「じゃ、じゃあ、絶対に戦わないと死ぬ!ってなった時は誰と戦いますか?」
「そうですね…さすがに僕も死にたくはないので…
 不知火ですかね。彼なら頭脳戦で勝てそうです」
「あぁ…」
「琥珀先輩なら武器を手に取らなくても勝てそうですものね」
「なんだか、俺たちもワルカーも戦力のバランス取れてるよなー…」


「と、言うことで!」
「これで全質問終わったか」
「そのようですね」
「さっきので終わりなのー?」
「だから全部終わったと言っているだろう」
「あっという間に終わっちゃいましたねー」
「そうだな。結構楽しかったな」
「次があるかは分からないけど…
 またあるなら全力で答えたいな!」


「よっし、じゃあ今日はここまで!かいさーん!!!」