第二十三回：「一日の中で習慣になっていることは?」

		「今回の質問は、“一日の中で習慣になっていることは?” 　っていう質問なんだけど…」
		「習慣か…」
		「うん。孝紫くんは何かある？」
		「そうだな… 　俺は…毎朝素振りをしているな」
		「素振りって野球の？」
		「そうだ。1日500回はバットを振っているな」
		「へぇ～やっぱり孝紫くんってすごいな…」
		「そう言う紅輔の習慣はどうなんだ？」
		「オレか～…オレは毎日駒をきれいに磨くこと…かなぁ…？」
		「駒…というのはいつも持っているやつか」
		「うん、そう。武器だからすぐ汚れちゃうけど、 　汚れたままだとこいつが可哀そうだし」
		「なる程な。良い心がけだと思うぞ」
		「うん、ありがとう！ 　で、他のメンバーにも聞いてきたんだけど…」
		「どんな意見が出たんだ？」
		「ええっと…翠は手洗い・うがい、 　葵は温泉に入る、橙矢は夜に空を眺める…っていう感じかな」
		「葵は案の定温泉か」
		「あ～うん。でも葵らしいよね。 　翠の習慣は意外だなーと思ったけどそういうところきちんとしてるんだな」
		「そうだな。…なる程、だからあまり風邪をひいていないのか…」
		「う～ん…翠の場合別の理由もありそうだけど…」
		「ん？別の理由？」
		「あーううん、なんでもないよ！ 　橙矢の習慣もなんだかイメージピッタリだなーって思ったんだけど…」
		「そういえば以前、天体観測をしてみたいと言っていたな」
		「そういえば言ってたね。夢が叶ったってことなのかな？今度聞いてみよっと」
		「黒ノ介と琥珀の分は俺が聞いてきたぞ。 　黒ノ介の習慣が早起きで、琥珀の習慣はお祈りだそうだ」
		「うわぁ…イメージそのままだ…」
		「そうだな。 　黒ノ介が面白みのない習慣で申し訳ないな、と言っていた」
		「別に謝ることないと思うけどなぁ… 　みんな割と普通の習慣だし…」
		「俺も何故謝られたのかわからない」
		「黒ノ介くんってちょっと卑屈になりすぎな所があるよね？ 　…そうだ、今から励ましてこよう！」
		「そうか。なら、俺も付き合うとしよう」