第六回:「ワルカーって一体どんなやつらなの? | |||
「ワルカーについて、ですか…」 | |||
「うーん、正直おれたちにもよくわかんねーよなぁ」 | |||
「…そうだな」 | |||
「なんか、急にババーンって現れて、悪いコトしはじめたやつらだよな」 | |||
「ちょっと抽象的ですが、実際そんな感じですね。 ワルカーの下っ端らしい黒いもやもやから多少なりとも聞き出せた情報からすると、どうやら裏世界というファンタジーな所から現れているようなのですが…」 |
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「捕まえようとすると煙のように消えるから、なかなか話も出来ん」 | |||
「そうなんだよなー!…ちょっとお化けみたいで怖いよな、もやもやワルカー」 | |||
「どちらかというと、掃除しても掃除しても出てくるゴミみたいなものでは?」 | |||
「その表現はなんかこえーよ、こはっくん…!!」 | |||
「まさにゴミを見る目だな」 | |||
「おや、失礼しました。 ただ、上に統率している者がいるのは確実のようですし、 それが出てきたら確実な駆除の方法も見つかるかもしれないですね」 |
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「く、くじょ…!?だから表現がこえーってば!!」 | |||
「ひとまず今は、ゴミをこまめに掃除するしかない」 | |||
「そうですね」 | |||
「でもワルカーってほんっとに地味な迷惑のかけかたするよなー」 | |||
「確かに…。 観光地への案内板の方向を逆にしたり、 観光客への地味な迷惑行為は目に余ります!」 |
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「そうだな…本当にあのワルカーという奴らは…!」 | |||
「ど、どうしたんだよ、こーちゃん…急に…」 | |||
「この間…俺が大事にとっておいたさつまあげを…ワルカー…許さない…!」 | |||
「…こーちゃんの食べ物への執着はある意味恐ろしいな…」 | |||
「食べ物の事になると人が変わりますからねぇ」 | |||
「覚悟しろ…ワルカー!」 |